祖父矢冨善威の家

母方の祖父矢冨善威の昭和30年ころの間取りを思い出してみた。地番で言えば島根県美濃郡安田村津田78番地-3になる。旧国道から津田駅方向に少し入ったところである。

家の中央にある大きな井戸(つるい)で冷やしたスイカを廊下座って、善威の孫たちがにぎやかにほおばる。そんな光景を思い出す。お爺さん善威は器用で、スイカを作るのが上手であった。夏に祖父の家に行くと玄関から入った左手の部屋に大きなスイカが並んでいる。

 たまに行くと、井戸で冷やしたスイカを食べさせてもらえる。これが楽しみにしようがなかった。

私の母も里帰りのためか機嫌は極めて良さそうにしていたにちがいない。

スイカを食べておなかがいっぱいになると、母は私を抱いて、津田駅まで連れて行ってくれる。抱かれたまま、駅に長い貨物列車が入ってくるのを飽きもせずずっと見ていたような気がする。

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